導入を楽にしたくて。 Seiro MCP v0.5.0 のリリース
もう Xcode にも MCP があるしいらないんじゃないかと思うこともある Seiro MCP。しかし自律的コーディングをするという観点では軽量でとりまわしがしやすいというメリットがあると思っており、そういう意味ではプロダクトとしてまだまだ改良の余地がある、ということで今回のリリース。導入に関する部分をなるべく楽にするというスタンスでの修正や機能追加をしている。
Seiro MCP v0.5.0 では、できることを増やすというより、導入を楽にしようという観点での機能追加や複雑さの軽減を行なった。
「エンガワ AI x XR」イベントで Seiro MCP 使ってみたい人のために、改めて自分でまっさらな環境から導入してみたんだけど、いろいろ記憶が薄れていることもあってなんじゃこれっていう面倒さだったのだ。これはよくない状態だって思った。
ちなみに Seiro MCP は Codex を使って Vision Pro アプリを作るときにビルドやエラー取得など自律的コーディングに欠かせない機能を提供して、AIが自分自身で動作可能な状態に持っていけるようにするサポートツールである。Codex 専用というわけではないが Codex 環境で動くことをまず考えているのと、実は Mac アプリや iOS アプリでも作れるのだが一応自分のサポート範囲という意味で visionOS 向けとしている。
ただ、導入時の初期設定はわかりにくい部分がこれまでのバージョンではあり、それを劇的にやりやすくするようにしたという感じ。わかりにくい部分は以下。
- MCP サーバの導入が面倒
seiro-mcpバイナリの絶対パスを自分で調べる必要がある- プロジェクト側の
config.tomlを手で作る必要がある - Codex 側の
~/.codex/config.tomlと、プロジェクト側のconfig.tomlが紛らわしい - ローカル利用なのに
MCP_SHARED_TOKENが必要に見えるし、TCP でも使える部分が、ローカルでの利用がデフォルトなため複雑さを増やしてる
リポジトリのドキュメントとかを見ながらの初期設定をしないといけなかったのだが、 一応、今回のアップデートでおおよそ seiro-mcp コマンドとヘルプで各設定用のファイルの自動生成だったり、コピペ用のテンプレートだったりを生成できるようになった。
新機能 1 : MCP サーバ設定用のテンプレートを CLI から出力
この機能は導入時1回しか使わないかもしれないが、意外と最初どういう設定値を ~/.codex/config.toml に入れるんだっけ?となりやすい。 ということで、この機能。
$ seiro-mcp config mcp
と入力すると、出力をそのまま以下のように ~/.codex/config.toml に貼れる TOML を出せるようにした。
[mcp_servers.seiro_mcp]
command = "/Users/<user>/.cargo/bin/seiro-mcp"
Cargo で Seiro MCP を入れたはいいが、どこに入れたんだっけとかなったり。 これで、which seiro-mcp でパスを調べたり、設定例を書き換えたりする手間を減らせるね。
新機能 2 : プロジェクト側の設定ファイルを自動生成する
プロジェクトルートで以下を実行すると、Seiro MCP 用の最小設定を生成できるようにした。
$ seiro-mcp config project
また、今回のバージョンから設定ファイルは config.toml ではなく seiro-mcp.toml としている。 理由は単純で、config.toml という名前は他のツールと衝突しやすく、さらに Codex 側の ~/.codex/config.toml と混同しやすいから。
ということで、v0.5.0 以降は整理すると以下。
~/.codex/config.toml: Codex 側の MCP server 登録: プロジェクト側の Seiro MCP 設定/seiro-mcp.toml
既存の seiro-mcp.toml がある場合、通常は上書きしないようにしてあって、明示的に置き換えたい場合だけ、次のようにする。
$ seiro-mcp config project --force
新機能 3 : スキルのインストールもシンプルに。
今まで、スキルのインストールは、以下のようにしていた。
$ seiro-mcp skill install seiro-mcp-visionos-build-operator
ただ、現状スキルは一つしかないので、
$ seiro-mcp skill install
で済むようにした。--dry-run オプションもある。
seiro-mcp skill install --dry-run
変更 : TCP サポートと Seiro MCP 用の利用トークンを depricated にした
これまでおそらく誰も使っていないであろう(僕ですら)機能に MCP サーバの TCP ベースのサポートというのがあった。この機能があることで利用トークンみたいな設定を用意したりいろいろ複雑だったのだが、ユースケースとして利用しなそうであると判断したので一旦は depricated にした。今後 CI で使いたいとかいろいろ要望が出たら考えるかもしれないが一旦は除去。
ということで、だいぶ使いやすくなったのではないかと思える Seiro MCP を今後ともよろしくお願いします (Star もよろしくお願いします)